「質の高い原稿」と思わせたい!そのための推敲と校正のポイント6つ!

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質の高い原稿を納品できれば、きっと継続受注の可能性が上がるはず。
では、どうしたらクライアントに「質の高い原稿」だと感じていただけるでしょうか?

私は「質の高い原稿」とは、クライアントにとって「編集の余地の少ない原稿」だと考えています。

とまと

ライターから原稿を受け取った後、手を入れることなく進めることができれば、クライアントは質の高さを感じます!

そのためには、推敲と校正をしっかりすることが大切です。
ここでは、原稿の質を高める推敲と校正のポイントを紹介します。

この記事はこんな人におすすめ!

クライアントから指摘がたくさん入るライター(Webライター)

クライアントの満足度を上げたいライター(Webライター)

初心者ライター(Webライター)

目次

質のいい文章と感じさせるポイント

クライアントに「質の高い原稿」と思わせたいですよね。

前述したとおり、クライアントが「質の高さ」を感じるのは、手を入れる余地(修正)が少ないということです。

クライアントは、「サイトの趣旨に合う内容か」といった大きな目線でのチェックのほか、誤字脱字などのケアレスミス、表記の統一感などもチェックしています。特に、誤字脱字などケアレスミスは、クライアントからの印象が非常に悪くなります。絶対避けるようにしましょう

手を入れる余地がないように、以下のポイントを押さえてしっかり推敲しましょう。

Point 1:英語略語の使い方を統一させよう
Point 2:半角・全角を統一
Point 3:パーレンや括弧の使い方
Point 4:「ですます調」か「である調」を統一
Point 5:語尾に変化を持たせる
Point 6:用語の不統一をなくそう

英語略語の使い方を統一させよう

日本語の文章は日英の表記が混在しています。だからこそ、英語の表記・略語の不統一は目立ちます。

たとえば「SDGs」で例を挙げてみます。
インターネットで調べると、以下のような表記があります。

  1. 持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)
  2. SDGs(持続可能な開発目標)
  3. SDGs(エスディージーズ:Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)
  4. 「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals:SDGs)

いろいろありますね。

①が最もスタンダードですが、実は正解はありません。

基本的には掲載媒体(サイト)のルールに従い、記事の中で統一の記載がされているようにしましょう。
記事内で不統一があると、とても悪目立ちします。

そして、フルスペルは初出のみで、以降は略語に統一するのが一般的です。

半角・全角を統一

英数字には半角と全角があります。記事中に半角・全角が混在している場合も悪目立ちします
基本的には英数字は全て「半角」で統一しましょう。

以下に修正例をお示しします。
些細なことですが、意識して推敲することで、手を入れる余地(修正)が少ない原稿になります。

【改善前】

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)は、17の世界的目標、169の達成基準、232の指標からなる国際的な開発目標です。ミレニアム開発目標(MDGs: Millennium Development Goals)が2015年に終了することに伴って、同年9月25日の国連総会で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記述された2030年までの具体的指針である。

【改善後】

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)は、17の世界的目標、169の達成基準、232の指標からなる国際的な開発目標です。ミレニアム開発目標(MDGs: Millennium Development Goals)が2015年に終了することに伴って、同年925日の国連総会で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記述された2030年までの具体的指針である。

カッコの使い方

カッコには様々な種類がありますが、これらを正しく使えていますか?

とまと

ここで使い方を確認しておきましょう。

パーレン(  )

パーレン“(  )”は、基本的に和文では全角で、英文では半角で統一します。
和文の場合、半角だと字間詰まって見えるからです。英文の場合、括弧前に半角スペースを入れます。

「」(かぎ括弧)と『』(二重括弧)

「」(かぎ括弧)『』(二重括弧)の使い分けも正しくしましょう。
「」は基本的には強調および話ことばです。『』は引用資料のタイトルなどに使います。

【改善前】

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)は、17の世界的目標、169の達成基準、232の指標からなる国際的な開発目標です。ミレニアム開発目標(MDGs: Millennium Development Goals)が2015年に終了することに伴って、同年9月25日の国連総会で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記述された2030年までの具体的指針である。

【改善後】

持続可能な開発目標SDGs:Sustainable Development Goalsは、17の世界的目標、169の達成基準、232の指標からなる国際的な開発目標です。ミレニアム開発目標 (MDGs: Millennium Development Goalsが2015年に終了することに伴って、同年9月25日の国連総会で採択された持続可能な開発のための2030アジェンダに記述された2030年までの具体的指針である。

「ですます調」か「である調」を統一

「ですます調」か「である調」のどちらかで統一しましょう。
こうした不統一は、クライアントに違和感を感じさせます。

【改善前】

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)は、17の世界的目標、169の達成基準、232の指標からなる国際的な開発目標です。ミレニアム開発目標 (MDGs: Millennium Development Goals)が2015年に終了することに伴って、同年9月25日の国連総会で採択された『持続可能な開発のための2030アジェンダ』に記述された2030年までの具体的指針である。

【改善後①:すべて「である」で統一】

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)は、17の世界的目標、169の達成基準、232の指標からなる国際的な開発目標である。ミレニアム開発目標 (MDGs: Millennium Development Goals)が2015年に終了することに伴って、同年9月25日の国連総会で採択された『持続可能な開発のための2030アジェンダ』に記述された2030年までの具体的指針である。

【改善後②:すべて「です」で統一】

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)は、17の世界的目標、169の達成基準、232の指標からなる国際的な開発目標です。ミレニアム開発目標 (MDGs: Millennium Development Goals)が2015年に終了することに伴って、同年9月25日の国連総会で採択された『持続可能な開発のための2030アジェンダ』に記述された2030年までの具体的指針です

語尾に変化を持たせる

「である調」「ですます調」での統一は基本ですが、語尾が一定だと、退屈な印象や拙い印象を与えてしまいます。語尾に変化を持たせましょう。上の「である調」の例をさらに書きかえてみます。

【改善前】

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)は、17の世界的目標、169の達成基準、232の指標からなる国際的な開発目標である。ミレニアム開発目標 (MDGs: Millennium Development Goals)が2015年に終了することに伴って、同年9月25日の国連総会で採択された『持続可能な開発のための2030アジェンダ』に記述された2030年までの具体的指針である。

【改善後①:「~だ」と言い切り型に】

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)は、17の世界的目標、169の達成基準、232の指標からなる国際的な開発目標だ。ミレニアム開発目標 (MDGs: Millennium Development Goals)が2015年に終了することに伴って、同年9月25日の国連総会で採択された『持続可能な開発のための2030アジェンダ』に記述された2030年までの具体的指針である。

【改善後②:体言止め(名詞で終わる)】

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)は、17の世界的目標、169の達成基準、232の指標からなる国際的な開発目標ミレニアム開発目標 (MDGs: Millennium Development Goals)が2015年に終了することに伴って、同年9月25日の国連総会で採択された『持続可能な開発のための2030アジェンダ』に記述された2030年までの具体的指針である。

さらにいくつか文例を紹介します。以下は、語尾に「~ました」や「~である」が続く例文です。表現を調整して変化を持たせてみました。

文例①

【改善前】

太郎さんは公園に行きました。友達とサッカーをしました。サッカーでは負けました。楽しかったです。

【改善後】

郎さんは公園で友達とサッカーをしました。サッカーでは負けてしまいましたが楽しかったです。

改善前の文章は「~しました」が続いて単調です。2文目を3文目を合わせて一文とし意味を補いました。

文例②

【改善前】

『ハローグッバイ』はロックバンド『ABC Days』の新アルバムである。一曲目はファーストシングルの『SORAKARA』である。収録曲数は12曲である。発売日は7月20日である。

【改善後】

『ハローグッバイ』はロックバンド『ABC Days』の新アルバムである。一曲目にはファーストシングル『SORAKARA』が収録全12曲が収録されている。7月20日発売

改善前の文章は「~である」が続いて単調です。体現止めを適宜挿入して、リズムを作りました。

とまと

これが唯一の正解ではありません。前後の流れをみて、推敲しましょう!

用語の不統一をなくそう

同音・同義の語句に異なる文字表記が付されていることを表記ゆれ(用語の不統一)といいます。表記ゆれは可能なかぎり用語を統一させましょう。以下の記事で表記ゆれを取りあげました。参考にしてみてください。

まとめ

今回は、クライアントからの修正を減らす推敲・校正のポイント6つを紹介しました。

ライティングは日々のトレーニングの積み重ねです。お互いに頑張りましょうーーー!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とまと
ブログを書くことが好きな副業ライターです。副業ライターで、これまで20冊著書を出版してきました。普段は、本業の出版社で働きつつ、自分のペースで副業ライターをしています。

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