Webライター業のための独占資格はありません。
Webライターをするために資格は不要ですが、いくつか関連する民間の資格・検定があり、
スキルを証明するため、自信を持って仕事をするために、これらの資格・検定は一定の役割を果たすでしょう。
そこで、今回の記事ではWebライターに関連する資格・検定を紹介します!
日本語検定
普段私たちが何気なく使っている日本語ですが、思わぬ勘違いや思い違いも多くあります。
日本語検定は、日本語の総合的な能力を測る検定試験で、以下の内容を評価します。
正しい言葉を扱えるライターになるために、日本語検定は活用できると思います。
試験級には1~7級あり、レベルの目安は以下の通りです。
- 1級:社会人上級レベル
- 2級:大学卒業レベル~社会人中級レベル
- 3級:高校卒業レベル~社会人基礎レベル
- 4級:中学校卒業レベル
- 5級:小学校卒業レベル
- 6級:小学校4年生レベル
- 7級:小学校2年生レベル
ライターなら、1級・2級の合格を目指すとよさそう!
項目 | 概要 |
合格の条件 | インターネットで受検を申し込み、総合得点率および領域別特典率のそれぞれで、指定の基準をクリアする |
受検費用 | 1級 6,800円、2級 5,800円、3級 4,300円、4級 3,000円、5級 2,300、6・7級 2,200円 |
運営 | 特定非営利活動法人 日本語検定委員会 |
URL | https://www.nihongokentei.jp/ |
Webライティング技能検定
日本クラウドソーシング検定協会が運営する検定権です。
WEBライティング業務を行うためのビジネスマナーや知識、文章作成技術を評価します。
受験には指定の「WEBライティング技能検定講座」を受講する必要があります。
費用:初回3560円・2回目以降月々3300円×9回払い(計10回払い)
WEBライティング技能検定講座では、以下の内容が学べます。
項目 | 概要 |
資格試験の概要 | 受験資格:WEBライティング技能検定講座受講者 検定試験:4択問題50問と実技ライティング問題4問(250点満点:合格ラインは非公開) 合格率:47.2% |
価格 | 講座受講料:初回3560円・2回目以降月々3300円×9回払い(計10回払い) 受験料:6000円 |
運営 | 一般社団法人 日本クラウドソーシング検定協会(CPAJ) |
URL | https://crowd-kentei.or.jp/about_test/about_web_writing_proficiency_exam/ |
受験資格が講座受講者に限られるのはちょっと残念!
Webライティング能力検定
日本WEBライティング協会が運営する検定です。
文章の読みやすさや分かりやすさ、文章構成やタイトルの付け方、SEO対策など、Webライティングに必要なスキルを総合的に評価します。
試験は1~6課目で構成されています。
1~5課目は4択問題、6課目「ミニ論文」は記述式(Webライティングに関する200~300文字の文章課題)です。
項目 | 概要 |
資格取得の条件 | 満点は88点であり、取得点数に応じて高い順に1,2,3級か認定される (1級 80~88点、2級 70~79点、3級 53~69点) 合格率:25~30%(1級) |
価格 | 受験料:13,500円(税込み) ※中高生、大学、短大生は50%割引の6,750円(税込み) |
運営 | 一般社団法人 日本WEBライティング協会 |
URL | https://xn--web-pi4be7e0holjd5279abzjl89cqqd.com/contents/kentei/ |
受験料はやや高いですが、学生なら学割が適用されます!
認定Webライター
「認定Webライターは」は、当校が認定するWebライター資格です。
以下のメール講座を受講することで、「認定Webライター」の証を得ることができます。メール講座では以下が学べます。
- Webライターをはじめるためのステップが学べる
- Webライターで行き詰った時の解決策が学べる
- Webライターに必要な考え方が学べる
項目 | 概要 |
資格取得の条件 | メール講座の受講 |
価格 | 無料 |
運営 | 副業ライターの学校 |
URL | https://www.kiitosblog.site/mailmagazine/ |
無料なので、他の資格・検定の前に試すと良いと思います!
SEO検定
SEO検定は全日本SEO協会が運営する検定試験です。
Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)に関する知識・理解、技術を評価します。
試験には、Google AnalyticsやGoogle Search Consoleの使用方法、キーワードリサーチ、コンテンツ作成、内部リンク、外部リンク、メタデータ、ローカルSEO、モバイルSEOなど、検索エンジン最適化に関連する様々なトピックが含まれます。
SEO検定には、1級~4級のレベルがあり、レベル感は以下の通りです。
- 1級:ソーシャルSEOとモバイルSEO:上位表示効果のあるソーシャルメディア活用とモバイル対応
- 2級:コンテンツSEOと外部要因最適化:サイト集客力をつけてGoogleからの評価を高める技術
- 3級:キーワードリサーチと内部要因最適化:調査力とデータに基づいたサイト内部最適化スキル
- 4級:SEOの基礎知識:SEOの全体像を把握してスタート地点に立つ。
Webライターは3級以上を取っておくとよさそう!
項目 | 概要 |
資格取得の条件 | 合格条件:得点率80%以上で合格(1~4級で共通) 合格率:約70% |
価格 | 受験料金:5000円(3、4級)、6000円(2級)8000円(1級)※いずれも税別 |
運営 | 一般社団法人 全日本SEO協会 |
URL | https://www.ajsa.or.jp/kentei/seo/ |
文章読解・作成能力検定(文章検)
文章読解・作成能力検定(文章検)は、日本漢字能力検定協会が運営する検定です。
日本漢字能力検定協会は漢検で有名ですね!
文章読解・作成能力検定は、文章を読み取る能力や、文章を書く能力を測定するための検定であり、文章の内容を理解し、正確に解釈する能力や、正しい日本語表現ができるかどうかを評価します。また、文章を書く能力についても測定し、論理的な文章の構成や、正確な表現ができるかどうかを判定します。
検定のレベルは、2~4級があり、受験者は自分の能力に応じて受験することができます。
項目 | 概要 |
資格取得の条件 | 合格条件:得点率70%以上で合格(2~4級で共通) 合格率:約70% |
価格 | 受験料金:4000円(2級)、3000円(準2・3級)2000円(4級)※いずれも税別 |
運営 | 日本漢字能力検定協会 |
URL | https://www.kanken.or.jp/bunshouken/ |
校正技能検定
校正技能検定とは、日本エディタースクールが運営する文章の校正能力を測定するための資格試験のことです。
校正技能検定を取得することによって、校正の専門家としてのスキルを証明することができ、編集プロダクションや広告代理店、出版社などでのキャリアの足掛かりにできる可能性があります。
校正技能検定には、初級・中級・上級の3つのレベルがあります。
項目 | 概要 |
資格取得の条件 | 資格取得: <初級> ・日本エディタースクールにおいて,指定科目を修得した方を認定 <中級><上級> ・以下の受験資格者が、検定試験(学科・実技)により認定 受験資格: <中級> ・日本エディタースクールの所定のコースを修了した者 ・各種機関で一定の実技訓練を受けた者 ・前各項規程に準ずる者として校正技能検定委員会において認定した者 <上級> ・校正技能検定〈中級〉試験に合格した者 |
価格 | 受験料: <中級>8800円(税込み) <上級>9900円(税込み) |
運営 | 日本エディタースクール |
URL | https://www.editor.co.jp/exam/ |
校正は、ライターにとっても必要なスキル
スクール受講が受験資格条件になっているのが残念
結局、どの資格・検定がいいの?
たくさん紹介しましたが、「結局どれがいいの?」という声が聞こえて来そうですね。
完全に独断と偏見ですが、以下の資格・検定をおすすめします。
- 日本語検定:1級または2級(日本語検定委員会)
- Webライティング能力検定(日本クラウドソーシング検定協会)
- 認定Webライター(副業ライターの学校)
- SEO検定:3級(全日本SEO協会)
日本語検定は、ライターに必要な「正しい日本語」を習得できますね。
民間のWebライター資格は2種類ありますが、受けるなら事前の講座受講の必要ないWebライティング能力検定がおすすめです。
SEO検定はWebライターに必要なSEO知識を学べますから、持っておくと有利になると思います。
最後に、手前味噌ですが、認定Webライターもおすすめです。
資格取得のためのメール講座は完全無料ですし、受講後、自学自習で成長できるような講座内容です。
専門性を高めるのに役立つ資格・検定
ライティング案件で、専門的な知識が必要な分野はたくさんあります。
たとえば、お金・保険、医療、美容、ITなどです。
専門性を証明する資格・検定を持っているWebライターは優位に立てる場合があります。
それに、専門性が必要な案件ほど、単価が高い傾向があります。
Webライターは、スキルアップのために資格を利用するとよいでしょう。
さっそく、分野別に狙い目の資格・検定を紹介します!
お金(金融)に関する資格・検定
お金に関する資格で有名なのは、公認会計士や税理士でしょう。
しかし、士業と呼ばれるこれら資格の合格難易度は高く、取得に時間がかかります。
Webライティングのためであれば、コスパ的におすすめできません。
取得難易度やWebライターとしての活用という視点で、FP3級、簿記3級がおすすめです。
3級ファイナンシャル・プランニング技能検定
FP(ファイナンシャルプランナー)の資格試験です。
FPは、相談者の夢や目標を達成するために、ライフスタイルや価値観、経済環境を踏まえながら、家族状況、収入と支出の内容、資産、負債、保険など、あらゆるデータを集めて、現状を分析します。
日本FP協会ホームページより
ファイナンシャル・プランニング技能検定には1~3級があります。
ライターとしての活用であれば、3級の取得がよいでしょう。
3級でも、保険・年金、金融商品、税金、不動産、相続・事業承継と、お金に関係する多くの分野を網羅的に学べます。
3級であれば、参考書を買えば独学で合格可能です!
ちなみに、僕は以下の2冊で合格できました!(勉強期間は3ヶ月ほどでした)
ライターとしてだけでなく、日常生活で必要なお金の知識を学ぶにもちょうどいいと思います。
日商簿記3級
簿記もおすすめです。
簿記が必要なライティング分野はそれほど多くないですが、そもそも簿記は資本主義におけるルールであり、学んでおいて損はありません。
簿記(ここでは日商簿記)には、1~3級と初級があります。独学での取得を目指すなら3級がちょうどいいと思います!
簿記3級を勉強するなら、簿記系Youtuberのふくしままさゆきさんの動画がおすすめです。
美容に関する資格・検定
美容に関する資格・検定はたくさんありますが、ライターが挑戦するなら「日本化粧品検定」「コスメライター養成講座」がよいでしょう。
日本化粧品検定は、日本化粧品検定協会が運営する試験で、1級・2級・3級に分かれており合格すれば知識のアピールに繋がります。
また、同じく日本化粧品検定協会が運営している「コスメライター養成講座」では、「薬機法を含む化粧品の正しい知識を持ち、Webライティングに欠かせないSEO対策をしながら、発信力のあるライティングスキルを備えたライター」に必要な知識・スキルの習得ができます。美容ライターを目指すなら効率よく学べる講座になっています。講座内の試験に合格後、所定の条件を満たすと「コスメライター」の資格が授与されます。
美容ライターさんの多くが、この資格を持っています。
医療・ヘルスケア
医療・ヘルスケア分野のライティングには、関連法規(薬機法:医薬品医療機器等法)に準じる必要があります。
薬機法の原文は、法務省の検索システム(以下の画像をクリック)からチェックできます。
参考までに、第一条を紹介します。
(目的)
第一条 この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品(以下「医薬品等」という。)の品質、有効性及び安全性の確保並びにこれらの使用による保健衛生上の危害の発生及び拡大の防止のために必要な規制を行うとともに、指定薬物の規制に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品、医療機器及び再生医療等製品の研究開発の促進のために必要な措置を講ずることにより、保健衛生の向上を図ることを目的とする。
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和三十五年法律第百四十五号
はい。法文なので、とてもむずかしいですね。
そこで「薬機法管理者」という資格があります。薬機法管理者は、その名のとおり薬機法のスペシャリストです。
サプリメント、医薬部外品、化粧品などの記事では、読者に健康被害につながる可能性があります。そこで、薬機法に抵触してしまう可能性を回避するため、薬機法管理者の資格を持つライターが注目されるようになりました。
ただし、薬機法管理者は、薬事法ドットコムが運営する民間資格です(国家資格ではない)。
公式サイトによれば、受験資格を得るには講座受講が必要であり、資格取得後も、毎年更新が必要です。
IT
IT系の資格もさまざまありますが、Webライターが、登竜門的に受験するIT資格として、ITパスポート試験がおすすめです。
実はITパスポート試験は、「情報処理の促進に関する法律」に基づく国家試験に位置づけられてます。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今回は、Webライターにとって役立ちそうな資格・検定を紹介しました。
Webライターとして働くのに資格は不要ですが、クライアントに知識や経験があることをアピールする道具として、役立つ可能性があります。
ライターはさまざまな分野で執筆しますから、分野別の専門資格となると、相当な数があります。
その中から、この記事では独断と偏見で、抜粋しました。
もし、調べてほしい資格などあれば、記事にくわえますので、問い合わせフォームからご連絡ください。
ありがとうございました♪
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